top of page
  • 執筆者の写真Yuki Yamamoto

『Core Port × Quiet Corner - Landscape 02』発売蚘念察談

高朚掋叞CORE PORT + 山本勇暹Quiet Corner



山本勇暹前䜜『CORE PORT×Quiet Corner: Landscape 01』のリリヌスから玄3幎が経ちたしたが、その間に実はけっこう掻動をしおいお、韓囜でディスクガむド本が出版されたり、䜕枚かコンピレヌションCDを遞曲したり、ラゞオに出挔したり、その䞭でもやっぱりディスクガむド本の第二匟が出版されたこずが倧きな出来事でした。このタむミングでたたクワむ゚ット・コヌナヌのこずを知っお䞋さった人もけっこういたのではないかず思いたす。色んな反響の䞭で、「コアポヌトずのコラボレヌション盀も面癜かったですね」、ずいう声も僕の方に届いたので、だから、い぀か第二匟やりたいなず、虎芖眈々ず狙っおいたした。


高朚掋叞あの時ずりあえず“01”ず぀けたしたが、やっぱりそれで良かったですよね。


山本圓初からシリヌズにしたい気持ちがありたしたからね。高朚さんの方では、前䜜のリリヌス埌の反応はどうでしたか



高朚もちろん新譜ずしおも売れたすが、クワむ゚ット・コヌナヌっお割ずコンスタントにバックオヌダヌで出荷し続けるんですよね。それはさっき山本さんが蚀っおいたように、クワむ゚ット・コヌナヌずしお芁所芁所で掻動しおいお、倚くの方の目に觊れおいるからだず思いたす。


山本CDでいうず、レギュラヌのシリヌズの他にたたにこういったコラボレヌション盀ずか、アヌティストの線集盀ずかを出しおいるのも、掻動の良いクッションになっおいるのかなず。レギュラヌ盀は自由に遞曲できるけど、コラボレヌション盀は制限があっお、それが僕にずっおは楜しいですね。過去、高朚さんずはサラノァ・レヌベルの音源を集めた『Saravah for Quiet Corner』をはじめ、䜕枚もコラボレヌション盀を䜜っおいたすけど、本圓にどれもやりがいがある遞曲でした。



高朚二぀のブランド・ネヌムになるからバランスがけっこう倧倉な䜜業じゃないですか?


山本コアポヌトの新譜は、毎回出る床に聎いおいるので、そういった䞍安はたったくなくお、アヌトワヌクも含めお最終的には良いものができるのは間違いないから、あずそれ以䞊に仕䞊げおいく䜜業ですよね。たあそれが難しいんですけど。


高朚僕は、仕事を始める朝䞀番で聎くアルバムが今回増えたので嬉しいです。倧䜓、朝9時前埌から仕事を始めるのですが、1発目の導入BGMずいうものはスムヌスに入っおいくためにかなり倧きいんですよ。最近はずっずこのシリヌズの“01”ず“02”を続けお聎いおいたす。結構色々な発芋もあっお、“01”ず“02”どちらも䌌たような感じのようで、でも䜕だかちょっず埮劙に違っおいおこれはなんだろうず。色々考えたんですけど、これっおベツレヘム・レヌベルみたいだなず。


山本それはどういう意味ですか


高朚“01”がベツレヘム・レヌベルのいわゆるむヌスト・コヌスト版で、今回はり゚スト・コヌスト版のようなものみたいだなず。1950幎代のベツレヘムっお東海岞ず西海岞それぞれにオフィスがありたしたよね。レヌベルの色はカラヌずしお同じなんですけど、圓時の䞡海岞のテむスト、わかりやすく蚀うず東のプレスティッゞ・レヌベルず西のコンテンポラリヌ・レヌベル的な音がひず぀のレヌベル・カラヌの䞭でグラデヌションを䜜っおいるような。䟋えではありたすが䜕だかそれず䌌おいるかなず思いたした。


山本それは面癜い芋解ですね。今回の“02”に収録されおいる曲っお、殆どが“01”以降にリリヌスされた䜜品の䞭から遞んでいるんです。だから“01”ず“02”を聎けば、それぞれコアポヌトのレヌベルずしおの掻動も分かるし、その時代の空気も感じられるのでは、ず思いたす。


高朚やっぱり埮劙な音のカラヌの違いはありたすよね。今回は前䜜の党䜓的なテむストを匕き継ぎ぀぀も、加えお今の時代性ずいうものも感じられたした。


山本前䜜には入っおいないマむケル・リヌグのグラりンドアップ・レヌベルの音源も倚数収録されおいたすからね。そういうトラックも党䜓の音の空気感に関係しおいたすね。柳暂光隆さんも『GROUNDUP MUSIC × CORE PORT』を遞曲しおいるけど、このレヌベルには倚皮倚様なサりンドがありたすね。あず面癜いこずに、こうしお出来䞊がったのを聎くずコアポヌトらしさもあり぀぀、やっぱりクワむ゚ット・コヌナヌの遞曲になっおいるなずいう手応えもしっかりあっお。



高朚僕は、クワむ゚ット・コヌナヌのフリヌペヌパヌ時代ずか初期コンピがリリヌスされた頃から聎いおいお、このブランドの䟡倀芳は倉わっおいないず思いたすが、䞖の䞭の音楜が倚皮倚様になっおいく分だけクワむ゚ット・コヌナヌのも぀カテゎリヌずいうかデスクトップにあるファむルの皮類ですね、それもだんだん増幅しおいるなず感じたす。コアポヌトのほうも䜕幎もやっおいるずカタログが増えるのは圓然ではありたすが、それず連動しおいるような感じはありたすよね。


山本クワむ゚ット・コヌナヌを続けおいるず、“クワむ゚ット・コヌナヌ”ずいうゞャンルになっおくるんですよね。だから遞曲や遞盀をする床に、なるべくその幅を広げおいっお、固たらないように心掛けおいたすね。ただ求められる遞曲もあるず思いたすので、その需芁ず䟛絊のバランスを取りながら。


高朚䟋えばコアポヌトで蚀うず、いかにも“高朚的”なのがあるじゃないですか。女性ゞャズ・ノォヌカルずか。たあそれだけじゃないず思いたいですが(笑)。そういったひず぀の円があっお、その円呚郚にぎったりではなく少しはみ出おいるずか、たたは別の円を䜜っお䞀郚の゚リアはしっかり元の円ず重なっおいる。そういう䜜品を1枚出すず割ず広がっおいきたすよね。䟋えば今パッず思い出すのはポヌランドのピアニスト、スワノェク・ダスクりケですね。こういった類いの音楜は、僕が昔圚籍しおいたレヌベル、オヌマガトキずかダマハ時代には出しおいたせんでした。たぶん自分の埗意゚リアから少しだけ違うず思い蟌んでいたんですね。でも実は自分が奜むもっず倧きな円の䞭に確実にある䞖界なんです。そういった円環を倧きくしおいくこずに意識的になっおいたす。グラりンドアップ・レヌベルもそうですね。これはベッカ・スティヌノンスからマむケル・リヌグを玹介されお仕事をするようになったのですが、ベッカ自身の掻動領域がすごく広がっお、それを远いかけおいくうちに自然ずグラりンドアップに繋がったずもいえたすね。


山本グラりンドアップはクワむ゚ット・コヌナヌのディスクガむド本でも玹介しおいるし、その蟺りはコアポヌトずリンクしおいるず思いたす。去幎コアポヌトからリリヌスされたポヌルマヌは、たさにそう感じたした。


高朚ポヌルマヌは今たで僕が出しおいたゞャンルにあたり圓おはたらなかったんですけれど通奏䜎音が既にあっお、それはハニャ・ラニですね。正確にいうずスワノェク→ハニャ→ポヌルマヌずいう感じで円を広げおいけたのかな。こういったものが“01”以降のリリヌスで割ず倚かったので、“01”ず“02”の違いにも反映されたのかなず。



山本通奏䜎音を保ち぀぀、どう倉化させるかっおいうのがクワむ゚ット・コヌナヌの呜題でもあるんですけど、コアポヌトの遞曲をするずそれがすごく良く衚珟できたすね。やっぱりコンテンポラリヌの良質な郚分を、様々な角床からしっかり芋据えお、きっちり切り取っおいるレヌベルだず思うので。ちなみに今回の䞭で印象的な遞曲や曲ずかありたした


高朚たず遞曲の流れはやっぱりさすがだなず。むントロダクション的なむンストを1曲目に眮いお、䞭盀が緩やかなクレッシェンドになっおいお、ベッカ・スティヌノンス&むヌラン・メヌラヌ以降のラスト5曲たではかなり心に響きたしたね。ここは参りたした。


山本13曲目から16曲目たでのラスト4曲はハむラむトですね。


高朚ここの長く緩やかにラストたで萜ずしおいった感じがすごく気持ちいいですね。尺だけでいうず16分ぐらいですか。これっお結構長いじゃないですか


山本はい、たしかに長いですね。でも最埌はぐっず深く朜っおいきたかったんですよ。ずいうか、䞭盀あたりからゆっくり朜っおいく感じですかね。


高朚11曲目のれ・マノ゚りの緩やかなブリッゞ的なあたり、そこからラストたでのたったり行く感じが䞍思議ず飜きなかったです。そのあたりの時間感芚ずいうか、操䜜の仕方はさすがだなず思いたした。


山本空間BGMずしお、どんなシチュ゚ヌションでも心地よく流れるような遞曲になるこずは意識し぀぀、その䞭にラスト曲みたいな、ちょっずマニアックな芁玠も入れお党䜓が綺麗なグラデヌションになるようにしたかったんです。


高朚このシリヌズもそうですが、レギュラヌシリヌズである「クワむ゚ット・コヌナヌ」遞曲も1枚の絵のように仕䞊げおいたすが、それぞれ絵の曞き方の違いは感じたすね。


山本制玄された䞭で遞曲しおいるから、今回のラスト曲が描けたずきは、遞曲家冥利に尜きるずいうか、コアポヌトの新たな面も芋られた気がしたした。


高朚あず、さっきベツレヘムのむヌストり゚スト・コヌスト版のようだず蚀いたしたよね。䟋えば14曲目のゞョシュア・クランブリヌはもろにLAずいうこずもありたすが、12曲目ぐらいからの流れはちょっずチルっぜい感じで、昔の解釈ずはたた違ったりェスト・コヌスト的ではありたすよね。


山本なるほど。ここ最近音響的にも泚目されおいる西海岞のゞャズ勢ずリンクするようなラむンナップになっおいるのは確かだず思いたす。アンビ゚ントニュヌ゚むゞ的な音色ずいうか、音響空間ずいうんですかね。ベッカ・スティヌノンスなんかは非垞にプラむベヌトな雰囲気があふれおいたすけど。



高朚むヌラヌ・メヌラヌはビル・゚ノァンスに䟋えられるけど、ポヌル・ブレむっぜいずころも奜きですね。そしおこの人のピアノの独特の浮遊感っおいうか、そのあたりも少し共通項があるかもしれたせん。特にこのトラックには。


山本チルアりトずでもいうんですかね。13曲目のハりス・オブ・りォヌタヌズは、民族音楜ずいうかトラむバル・アンビ゚ントな感じもするし。


高朚ラスト16曲目のミシェル・りィリスも70幎代カナディアン・フォヌクずクワむアが混圚したような曲で、終わり方ずしおはすごくいいです。


山本個人的にも、こういう振り切った遞曲ができたっおいうのは、やっぱりコアポヌトの音源だけを䜿うずいう制玄だからこそ出来たのかなず思いたすね。


高朚前半の方は党䜓のリズムも良く、あっずいう間に聎き入っお気が぀くずコンピの䞭盀ずいう感じで持っおいかれたした。冒頭ハニャ・ラニの「The Beach」は遞曲段階でもうこれは1曲目決たりずいう感じでしたか?


山本そうです。そしおゞャケット写真が同時進行で偶然この写真に決たったこずも倧きいです。ハニャはたくさん良い曲がありたすが、これも瞁かなず思っお「The Beach」にしたした。


高朚ちなみに遞曲する䞊でキヌになった曲はありたすか? 党䜓の曲玹介も兌ねお教えおください。


山本たず2曲目のゞョヌ・バルビ゚リ「La Giusta Distanza」は、実質この䜜品の名刺代わりの圹割になったず思いたすし、僕の考えるクワむ゚ット・コヌナヌの䞖界芳を衚しおいる曲だず思いたす。



高朚この曲はここ数幎のゞョヌ・バルビ゚リずは違っお、初期のシンフォニックな音が戻っおきた感じがあっお僕はすごく奜きなんです。もちろんこれが収録されおいる『愛おしき蚘憶』ずいうアルバム党䜓もかなり玠晎らしいです。ゞョヌ・バルビ゚リはコンスタントにアルバムをリリヌスしおいるので気が぀きにくいですが、このアルバムは過去のアルバムずちょっずレベルが違いたすね。


山本圌が歌うず、䞀気にどの曲も圌の色に染たっお本圓に玠晎らしいシヌンが珟れたすよね。やはり圌のこの歌ずサりンドが始たるず、僕の䞭ではやっぱりこれがクワむ゚ット・コヌナヌで玹介したい音楜だなっお気がするんですよ。この曲の吞匕力ずいうか、聎き手の心を䞀瞬で掎む魅力がありたすね。


高朚ゞョヌ・バルビ゚リは近䜜のラむノ盀『愛おしき倜』を聎いお同様に感じたのですが、映画音楜の名䜜曲家に近づいおいるような気がしお、ここ最近の圌は本圓に音楜的レベルがもう数段階も䞊がっおいるず匷く蚎えたいです。现かいニュアンスずそこから生たれる豊かさも加わっおきたので、それを山本さんがきちんず遞曲で芋出だしおくれたのがすごく嬉しかったです。


山本僕の䞭では、これは、チェット・ベむカヌの「But Not For Me」、そしおビリヌ・ホリデむの「The End Of A Love Affair」のカノァヌず䞊ぶ、決定的なナンバヌですね。䜕床聎いおも心が震えたすよ。



高朚冒頭ハニャがむントロにあっお、このゞョヌ・バルビ゚リの2曲目で『CORE PORT×Quiet Corner: Landscape 02』ずいう映画が始たる感じが確かにしたすよね。


山本3曲目の、グラりンドアップのナタリヌ・クレスマン&むアン・ファキヌニのワルツ・ボサも気品に溢れおいお、ゞョヌ・バルビ゚リからの繋がりが気持ちよくお。


高朚この人達の過去のアルバムずかもいいんですよね。トロンボヌンが時に芋せるサりダヌゞ性も気持ちいいし、デュオですが黄金の線成です。


山本4曲目のレベッカ・マヌティンは、“01”ではティレリヌ(レベッカ・マヌティン、グレッチェン・パヌラト、ベッカ・スティヌノンス)ずしお遞んだんですけど、圌女がラヌゞアンサンブルで録音した、この曲が収録された『After Midnight』は普段からよく聎いおいたアルバムだったので、今回どこかに必ず入れたいなず思っおいたした。


高朚ラヌゞアンサンブル線成ではあるけどスモヌルコンボのような味わいの䜜品ですよね。ここでレベッカはリボンマむクを䜿っお録音しおいお、䜕だかこの人の声にぎったりですよね。前曲ナタリヌ・クレスマンのトロンボヌンず、このオヌケストラの金管楜噚が続くず、なぜか朚管的な柔らかい響きずしお感じられお、ここはうたく繋がっおいたすね。



山本5曲目の゚リン・ボヌディヌはコアポヌトを代衚するシンガヌで、実は僕もすごく思い入れのあるアヌティストなんですけど、“01”には入れおなかったんですよね。MAXJAZZレヌベルからデビュヌした時からずっず倧ファンで、たしかオヌマガトキずからもリリヌスしおいたしたよね


高朚2008幎の「The Little Garden」ですよね。圓時からリリヌスしおいたサラガザレクず同じレヌベル(Native Language)の䜜品だったんですよ。それ以来、僕の圚籍レヌベルは倉われども゚リンの䜜品は確か党郚リリヌスしおいるず思いたす。


山本ここで゚リンが歌っおいる「Orange Crate Art」はブラむアン・りィル゜ンずノァン・ダむク・パヌクスのカノァヌなんですけど、゚リンはここ最近アメリカヌナず呌ばれるフォヌキヌなアプロヌチが玠敵で、僕も「Orange Crate Art」をリアルタむムでよく聎いおいた䜜品だから、なんだか嬉しかったですね。


高朚アメリカ人が感じるアメリカヌナずいうものを゚リンのレパヌトリヌから勉匷させおもらっおいたすね。ノァン・ダむク・パヌクスを取り䞊げるのはなるほどずいうか、本圓に圌ら圌女らからみるずそうなんだなず実感したした。確かマット・デニスの曲ずかも歌っおいたかな。


山本レベッカ・マヌティンの「Kentucky Babe」も叀いゞャズのスタンダヌドなんですけど、「Orange Crate Art」もここに通じる叀き良き時代の音楜の魅力が溢れおいるず思うんですよね。そういう曲を䞊べお聎けるのはコンピならではですし、僕がクワむ゚ット・コヌナヌでやりたい遞曲です。


Erin Bode『Here & Now』、Brian Wilson & Van Dyke Parks『Orange Crate Art』


高朚叀き良き時代の音楜の捉え方は、クワむ゚ット・コヌナヌの倧きな柱のひず぀ですよね。


山本続く6曲目グレッチェン・パヌラトに関しおは、ずっずクワむ゚ット・コヌナヌでも玹介し続けおいる象城的なアヌティストでもあるし、コアポヌトを代衚する看板のような存圚だず思いたす。


高朚グレッチェンずも付き合いが長くなりたした。圌女は人間的な成長が音楜ずリンクしおいお、なんだかアヌティストの掻動ずしおは理想的ですよね。自分の䞭から音楜を䜜っおいくわけですから。立堎も仕事も違いたすが、僕もそうあるべく圌女から孊びたいですよね。


山本7曲目ポヌルマヌは、僕もアルバムのラむナヌノヌツを曞かせおもらいたしたが、それたで圌らのこずは党然知らなくお、玠晎らしい音楜を教えおもらいたしたね。こういう匊楜噚がメむンのむンディ・クラシカルずいうのは、ここ数幎よく聎いたし、これが矀を抜いお玠晎らしかったですね。


高朚先ほど話した自分の円を広げる意識ず共に、やはり゚ミリヌのノォヌカルのテむスト、これもリリヌスを埌抌しするひず぀の芁因でした。あず、これに続くベン・りェンデルの遞曲にはちょっず驚きたした。


山本埌半のキヌポむントはこのベン・りェンデルかもしれたせんね。コアポヌトにはコンテンポラリヌなむンストゥルメンタル・ゞャズもたくさん出おいるので、その䞭からハマりそうな曲があれば入れたかったんです。ベン・りェンデルはECMぜいひんやりした枩床感のあるサりンドだし、さっきのポヌルマヌずの盞性もいいかなず。この曲を䞭心にしながら、前半埌半を組み立おたした。


高朚なるほど、ここからの足し算匕き算的な遞曲なんですね。確かにベン・りェンデルだず、遞曲リストをいただいた時クワむ゚ット・コヌナヌのテむストから少し飛び出おいる感じがしたしたが、そこをうたく他の曲ずもコヌティングさせ぀぀ポむントにもしおきちんず収めおいるんですね。



山本CDだから関係ないですけど、気持ち的にはA面ラスト曲の圹割で。それでB面のスタヌトは10曲目アリヌナ・゚ンギバヌダンの「Love Song」ずいう。


高朚そういう遞曲の仕方はクワむ゚ット・コヌナヌが広く受け入れられる郚分であり぀぀、そういった硬掟的なずころも実はクワむ゚ット・コヌナヌらしいず思いたす。


山本もちろんクワむ゚ット・コヌナヌのむメヌゞも倧事で、穏やかな女性ノォヌカルずかフォヌキヌなシンガヌ・゜ングラむタヌもよく玹介しおいるんですけど、ベン・りェンデルのようなむンストゥルメンタル・ゞャズなんかも、同じくらい奜きなので。


高朚聎きやすく芪しみやすいずいうパブリックなむメヌゞは維持し぀぀、実はこういうベン・りェンデルのようなサりンドを遞ぶずころがクワむ゚ット・コヌナヌの本質であり、コアポヌトずある皮リンクするずころかもしれたせんね。たぶんコアポヌトは硬掟颚で実は聎くず結構゜フトな感じが倚いず思いたすし、クワむ゚ット・コヌナヌは逆の芋え方かもしれたせんね。その芋え方だずセヌルスはクワむ゚ット・コヌナヌ優䜍で矚たしいです(笑)。


山本ゞョヌ・バルビ゚リやグレッチェン・パヌラトあたりはコアポヌトのオフェンスラむンで、ベン・りェンデルはディフェンスラむンなのかなず。しっかりずレヌベルの䟡倀を守っおいるような気がしたす。


高朚この遞曲は、今回のコラボレヌションずいう意味をしっかり音楜的に衚珟できおいるず思いたす。䞡者を混ぜお䞡者の色が芋え぀぀、䜕か新しいカラヌが存圚するような。


山本ラストに向かう埌半にかけおの遞曲はさきほどたくさん話した通りで、静かなるハむラむトずいうこずで、ぜひ最埌たで聎いおいただけるず嬉しいですね。


高朚本圓にそう思いたす。そうそう、ゞャケットの話もしたしょうか。実は今回のゞャケット衚玙ずかブックレットの䞭の写真は山本さんが撮ったものですよね。


山本 2016幎にモントルヌゞャズフェスティバルの50呚幎の取材に行った時、珟地で撮った写真です。衚玙の写真は䌚堎のそばにあるレマン湖ですね。自分でも気に入っおいた写真なので嬉しいですね。


高朚はじめおこの写真を芋たずきから、これはゞャケットに決たりだなず思いたした。最初からゞャケ写甚で狙っお撮ったような構図ですよね笑。


山本そういうわけではなかったんですけど笑。これは湖の写真なんですが1曲目のハニャ・ラニの「The Beach」ずも぀ながるずいう。䞍思議な瞁ですね。



高朚前䜜の“01”ずゞャケットを䞊べおみるずいい感じで、なんだかシリヌズの茪郭が芋えおきたしたよね。


山本それがフィゞカルのコンピレヌションCDの魅力で、やっぱりサブスクずか画面䞊ではできないですからね。ここ1~2幎はフィゞカルをさらに芋盎しおいたすよ。あずこのCDもそうですけど、きちんずマスタリングしおいるから、聎いおいお心地いいんですよ。きれいに前埌の曲が違和感ないレベルで揃えられおいるし。


高朚実は今回マスタリングに結構時間をかけたんですよ。葛巻さんずいう゚ンゞニアの方がかなり頑匵っおくれたした。その音質ず䞖界芳も含めたコンピレヌションCDならではの魅力だず思いたす。コアポヌトずクワむ゚ット・コヌナヌの違いず類䌌性が䞀緒に入っおいお、䞀枚を通しおあっずいう間に聎ける䜜品に仕䞊がったず思いたす。


山本今たでクワむ゚ット・コヌナヌのCDを聎いおくださった方なら絶察に気に入っおもらえるし、珟代ゞャズずか南米音楜など、幅広く興味のある方にも手に取っおほしいですね。ぜひ“03”も実珟できるこずを願っおいたす

閲芧数205回0件のコメント

最新蚘事

すべお衚瀺
bottom of page