1/29(金)にFM番組『SERENA SERATA』にゲスト出演し、昨年末に韓国で出版されたQuiet Cornerのディスクガイド本について話しました。またその時の選曲したトラックをリストをアップします。
■Ryan Driver / It Must Be Dark Tonight
昨今、人気のカナダのトロント、インディー・シーンを代表するシンガー・ソングライター。ジャズとフォークの素敵な蜜月を描いた様な、まろやかで洗練されたアンサンブルが素晴らしい。麗しいコーラスを聴かせてくれるのは女性シンガー・ソングライターのウェザー・ステーション。アルバム『Careless Thoughts』収録。ちなみにコンピレーションCD『Quiet Corner - Small Folky Talk』にも同曲を収録しています。
■Bruno Major / Regents Park
多くの音楽ファンから注目を浴びるシンガー・ソングライターの一人。まるで50年代のジャズ・スタンダード曲を彷彿させるロマンティシズム溢れるメロディは、ディズニー映画『101匹ワンちゃん』の挿入曲「A Beautiful Spring Day」がモティーフに。アルバム『To Let A Good Thing Die』収録。ちなみにコンピレーションCD『Quiet Corner - Small Folky Talk』には、アルバム『A Song For Every Moon』より「Home」を収録。
■Bibio / Watching Thus, The Heron Is All Pool
こちらもイギリスのシンガー・ソングライター/プロデューサー。ディスクガイド本では「With Nostalgia」という郷愁感あふれるノスタルジックな音楽を集めた章で紹介しています。元々、ソウルやロック、アンビエントなど振り幅の広い音楽ですが、ここでは英国のトラッド・フォークを、ゆるやかに解釈。穏やかな田園風景が目に浮かぶような、イマジネイティヴなトラックです。ミニ・アルバム『Sleep On The Wing』収録。
■Naomi Berrill / Sparkling Sea
イタリアのチェリスト/シンガーソングライター。まさにタイトル通り、爽やかで軽やかな歌と演奏が美しい海の輝きをイメージさせてくれます。ディスクガイド本では、春を描く「They Say It's Spring」に掲載。コンピレーションCD『bar buenos aires - Primavera』にも同曲を収録。全曲オリジナルで構成されたアルバム『To The Sky』収録。
■Rodrigo Carazo / Andes del Tiempo
アルゼンチン・コルドバ出身のシンガー・ソングライター。個人的には、ここ数年で最も惹かれる音楽家の一人です。カルロス・アギーレも賛辞を寄せるその才能は、フォルクロリック・ジャズの段階をさらなる高みに昇華しています。サンティアゴ・ヴァスケスなどが参加した、全曲素晴らしいアルバム『Octogono』収録。日本盤CDはbar buenos airesレーベルより発売されています。
■Bobo Stenson / Cancion Contra La Indecision
ドイツ名門ECMレーベル代表するピアニスト。ビル・エヴァンス直径のリリシズム溢れる繊細なタッチが魅力的。既に御代の領域だが、ここ数年の作品はどれも味わい深い音楽味に満ちていて素晴らしい。ディスクガイド本では、その名も「The Most Beautiful Sound Next To Silence」という、韓国でも人気のECM作品を集めた章で紹介しています。アルバム『Contra la Indecision』収録。